「何もしない」をする〜休息のすすめ〜

ストレス

こんにちは。しんしん心理研究所の心理師Shingo(しんしん)です。あなたは意識的に休息を取れていますか?
現代社会では、多くの人が「休む」ことを忘れがちです。毎日、仕事や学校、スマホやSNSに追われて、ちょっと時間ができても「何かしないと」と思ってしまうことが多いでしょう。もしかすると休むことに対して罪悪感を抱いてしまう人もいるのではないでしょうか?
しかし、心と体を健康に保つためには、「何もしない」時間がとても大切です。今回の記事では、「何もしない」時間の重要性や具体的な実践方法、そして休むことへの罪悪感をなくすための考え方を詳しく解説します。

休むことの大切さ

人間の心と体は、働くことと休むことのバランスが重要です。働き続けてばかりいると、疲れがたまるだけでなく、ストレスも増えてしまいます。それが続けば、集中力や体力が低下するだけでなく、メンタルヘルスにも悪影響を与えかねません。結果的に、仕事や勉強の効率が落ち、さらなる疲労やストレスの悪循環を生むことになります。

一方、意識的に休む時間を取り入れることで、心と体をリセットし、効率ややる気を取り戻すことができます。たとえば、軽い運動やストレッチも良いですが、「何もしない」時間を過ごすことも非常に効果的です。「何もしない」時間は、心を落ち着け、体の緊張を解きほぐす働きがあります。

「何もしない」とはどういうこと?

「何もしない」とは、ただ座っているだけという意味ではありません。これは、心と体に負担をかけず、リラックスするための時間を意識的に作ることを指します。例えば以下のような方法で、「何もしない」時間を楽しむことができます。

  • 外の景色を眺める
    公園や庭で木々や空を見つめ、自然を感じる。
  • 音楽を聞く
    クラシックや自然音など、心を落ち着ける音楽をゆったりと楽しむ。
  • 風を感じる
    窓を開けて新鮮な空気を吸い込み、風の音や流れに耳を傾ける。
  • 何も考えずに座る
    特に目的を持たず、ソファや椅子でくつろぐ。
  • 軽い瞑想をする
    目を閉じて、呼吸に集中し、心の雑念を手放す。

これらの行動は、一見すると「している」ように見えますが、実際には心に「何もしない」ためのスペースを作り出しています。

休むことへの罪悪感の正体

そもそも休むことに対して罪悪感を感じてしまう人もいます。「休んでいる間にもっと何かをするべきだったのでは?」と考えたり、「怠けている」と思われるのではないかと心配したりすることもあります。こうした罪悪感は、働き続けることを美徳とする社会的な価値観から生じることが多いです。

しかし、無理をして働き続けると、疲労やストレスがたまり、結果的に効率が落ちてしまいます。一方で、しっかりと休んだ後には集中力が高まり、より良い結果を生み出せることも多いでしょう。つまり、「休む」ことは決して怠けではなく、心と体を元気にするための重要な行動なのです。

罪悪感をなくして休む方法

休むことへの罪悪感を減らすためには、次のような工夫が役立ちます。

1. 休むことの価値を認める

休むことは、心と体の健康を保ち、元気を取り戻すために必要な行動です。この考えを理解することで、休むことへの罪悪感を減らすことができます。

2. 計画的に休む時間を設ける

休む時間をあらかじめスケジュールに組み込むことで、他の予定に気を取られることなく、安心して休むことができます。

3. リラックスできる環境を作る

部屋を整えたり、スマホを見えない場所に置いたりして、リラックスできる空間を用意しましょう。心地よい香りや照明の工夫も効果的です。

4. 自然に触れる時間を増やす

自然の中で過ごす時間を意識的に取り入れることで、心が穏やかになります。木々の間を散歩したり、ベランダで植物を眺めたりするだけでも効果があります。

5. 短い休憩を取り入れる

一日中休むのが難しい場合でも、1時間ごとに5分だけ休憩を取ることで、心と体の負担を軽減することができます。

休むことがもたらす効果

「何もしない」時間を取り入れると、次のような効果が期待できます。

  • 心が軽くなる
    ストレスが和らぎ、ポジティブな気持ちが生まれます。
  • 集中力が向上する
    頭がスッキリして、物事に集中しやすくなります。
  • 創造力が高まる
    新しいアイデアや発想が浮かびやすくなります。
  • 体の疲れが取れる
    筋肉の緊張がほぐれ、体の回復が促されます。

特にクリエイティブな仕事や勉強をしている人にとって、「何もしない」時間は新しいインスピレーションを得るための重要な機会となります。

まとめ

「何もしない」時間を意識的に作ることは、心と体の健康を守るために非常に重要です。最初は「こんなことで本当にいいのだろうか?」と思うかもしれませんが、少しずつ実践してみてください。この時間を作ることで、普段見逃している自分の気持ちや体の状態にも気付けるようになるでしょう。

例えば、「何もしない」時間を1日の終わりに設けることで、その日あった出来事を自然に整理したり、次の日への心の準備を整えたりすることができます。また、短い時間でもリラックスの感覚を得られるようになれば、その積み重ねが心身の健康に大きく貢献します。

生活の中に「何もしない」時間を取り入れることで、きっと新しい発見や活力を得られるはずです。たとえば、自然の中でぼんやり過ごすことで、アイデアが浮かぶこともありますし、心が穏やかになり、家族や友人との時間をより深く楽しむ余裕も生まれるでしょう。あなたも、今日から「何もしない」を始めてみませんか?
しんしん心理研究所では自分ではなかなか上手く休息を取ることが難しいと感じている人に休むことへのマインドを変化させるサポートも行なっています。困っていたらいつでも相談に来てください。

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