こんにちは。しんしん心理研究所の心理師Shingo(しんしん)です。完璧主義な人は周りから見ると、仕事がとてもできたり、優秀で一見良いことのように思われるかも知れません。しかし、その代償は大きく、心の健康や人間関係、そして本来の自分らしさを奪ってしまうことがあります。完璧であることを目指しすぎることで、常にプレッシャーを感じ、幸福感が失われてしまうことも少なくありません。今回の記事では、完璧主義を手放し、もっと自由で幸せな生き方をするための7つの習慣を紹介します。
1. 小さな目標を設定する
完璧主義者はしばしば大きな目標を掲げ、それを達成しなければ意味がないと感じてしまいます。しかし、大きな目標を分割し、小さな目標にすることで、達成感を得やすくなり、自己肯定感を育てることができます。たとえば、「一冊の本を書く」という目標を、「今日5分だけ書く」という小さな目標に変えると、負担が軽減され、行動しやすくなります。
小さな目標を設定することで、失敗に対する恐れも軽減されます。目標が大きすぎると、そこに到達するまでの道のりが見えづらく、不安が生じますが、小さなステップに分けることで、毎日の達成感が自信を育ててくれます。また、小さな目標を達成した際には、自分をしっかりと褒めてあげることが大切です。それが自己肯定感の向上につながります。
2. ミスを受け入れる練習をする
完璧主義者はミスを恐れ、失敗を避ける傾向があります。しかし、失敗やミスは学びの一部であり、成長するためには欠かせない要素です。失敗を受け入れることは、自己成長への第一歩です。日常生活の中であえてミスをしたり、不完全な状態で物事を進めたりする練習をしてみましょう。これにより、失敗の不安から解放され、リラックスした状態で取り組むことができます。
たとえば、新しいことに挑戦する際には、失敗を恐れずにやってみることが重要です。失敗することで自分がどこに改善の余地があるかを理解し、それを次に活かすことができます。また、周囲の人が失敗したときにその人を責めるのではなく、どのようにサポートできるかを考えることも、自己の完璧主義を手放す一助となります。
3. 自己批判をやめて自己対話を改善する
完璧主義者はしばしば自分に対して厳しい言葉をかけがちです。「まだ足りない」「もっと頑張らないと」などの言葉は、自分を追い詰め、ストレスを生む原因となります。その代わりに、「よくやっている」「これで十分だ」といった優しい言葉を自分にかける習慣を持ちましょう。自己対話を改善することで、自己受容が進み、より健康的なマインドセットを持つことができます。
自己批判をやめるためには、まず自分の思考パターンに気づくことが重要です。否定的な自己対話が始まったとき、それを意識的に止めて、よりポジティブな言葉に置き換える練習をしましょう。また、自分が友人に対してどのように話しかけるかを考え、それを自分にも適用してみてください。友人に対して厳しい批判をすることは少ないはずです。自分にも同じ優しさを持つことで、心の健康を保つことができます。
4. 70%の完成度で良しとする
「完璧でなければならない」という考えを持つと、なかなか物事を終わらせることができません。しかし、実際には70%の完成度でも十分に価値があることが多いものです。完璧を追い求めるよりも、適度なところで手を止めることで、他の活動にエネルギーを向ける余裕が生まれます。70%の完成度で「これで良し」と言える習慣をつけることで、効率よく行動を進めることができます。
この考え方を実践するためには、自分に「今はこれで十分だ」と言い聞かせることが重要です。完璧を求めるあまり、時間やエネルギーを費やしすぎると、他の重要なことに手が回らなくなってしまいます。たとえば、プレゼンテーションの資料作成でも、細部にこだわりすぎるのではなく、大まかなメッセージが伝われば良いと考えることで、精神的な負担が軽減されます。
5. 他人と比べない
完璧主義の大きな原因のひとつは、他人との比較です。自分より優れた人を見ると、自分の不完全さが際立ち、自己評価が下がってしまいます。しかし、他人の基準で自分を測ることは不毛です。大切なのは、昨日の自分と比べてどれだけ成長できたかです。自分自身の進歩に焦点を当てることで、他人との比較から生じるストレスを減らすことができます。
他人と比べることをやめるためには、まず自分が持っている価値や強みを認識することが大切です。自分のユニークな才能や経験に目を向け、それを活かす方法を見つけましょう。また、SNSなどで他人の成功ばかりを目にすることが多い現代では、意識的に情報の取り扱いをコントロールすることも重要です。自分が影響を受けやすい情報源を減らし、ポジティブな影響を与えるコンテンツに触れるようにしましょう。
6. 休息を取ることを大切にする
完璧主義者は「休んではいけない」と感じがちですが、適度な休息はパフォーマンスを維持するために必要です。疲れた状態では、どんなに努力しても成果が上がりにくくなります。日々の中で意識的に休む時間を作り、リフレッシュすることが大切です。休息を取ることを罪悪感なく楽しめるようになると、より効率的に仕事や勉強に取り組むことができるでしょう。
休息を取ることの重要性を理解するためには、まず自分の体と心のサインに気づくことが必要です。疲れやストレスを感じたときには、無理に頑張るのではなく、少しの間リラックスする時間を設けましょう。深呼吸をしたり、自然の中を散歩したりすることで、心身をリフレッシュさせることができます。また、適度な休息は新たなアイデアや創造性を生むための重要な要素でもあります。
7. 他人に頼ることを学ぶ
完璧主義者は「自分で全部やらなければならない」と感じてしまいがちです。しかし、他人に頼ることは決して弱さではなく、むしろ強さの証です。助けを求めることで、負担を減らし、他人との信頼関係を築くことができます。また、他人の視点や意見を取り入れることで、新たな気づきや成長のチャンスが生まれます。他人に頼ることを習慣にすることで、孤独感やプレッシャーを和らげることができます。
他人に頼ることを学ぶには、まず自分がすべてを完璧にこなす必要はないと理解することが大切です。周囲の人に助けを求めることで、チームワークの重要性を実感し、自分一人では達成できない成果を得ることができます。また、助けを求める際には、具体的に何をしてほしいのかを伝えることで、相手もサポートしやすくなります。信頼できる人に頼ることで、お互いの関係が深まり、より強い絆が生まれます。
まとめ
完璧主義を手放すことは簡単ではありませんが、少しずつ習慣を変えていくことで、心が軽くなり、より自分らしい生き方ができるようになります。自分に優しく、失敗を恐れず、他人と比べず、休息を取ることを大切にしましょう。これらの7つの習慣を取り入れることで、完璧主義から解放され、もっと充実した毎日を送ることができるはずです。自分のペースで、一歩ずつ前進していきましょう。
完璧主義を手放すプロセスは、自分を解放し、より良い人生を築くための旅です。その道のりは平坦ではないかもしれませんが、少しずつ努力することで、確実に変化を感じることができるでしょう。心の健康を保ちながら、自分自身を受け入れ、成長していくことが最も大切です。今日からできる小さな一歩を踏み出し、完璧主義の鎖を解き放ちましょう。そして、あなた自身がどれだけ素晴らしい存在であるかを忘れずに、自分にもっと優しく生きていきましょう。
しんしん心理研究所では完璧主義から抜けらすお手伝いもできますので、なかなか一人では難しいという方はいつでも相談に来てください。
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