こんにちは。しんしん心理研究所の心理師Shingo（しんしん）です。あなたは自分が「良い人でいたい」「周囲に認められたい」と思っていますか？
これは多くの人が共感されるのではないでしょうか？しかし「良い人」であり続けるうちに、知らず知らずのうちに自分自身を犠牲にし、心身のバランスを崩してしまうことも少なくありません。そして、いつしか我慢の限界が来てしまいメンタルに不調をきたすリスクがあります。ではどうすればバランスよくメンタルの安定を保てるのか？その提案のひとつが「良い人を辞めてみよう」ということです。
1. 「良い人」であり続ける心理的考察
「良い人」であり続ける背景には、いくつかの要因があります。まず考えられるのは、承認欲求です。人は本能的に心理的に認められたいという欲求を持っています。動物である私たちは、集団の中での安心感や安定感を求め、他人からの承認を得ることで自分の価値を確認します。コミュニティに貢献することが最優先となり、自己犠牲が生まれます。
次に挙げられるのが、責任感や罪悪感です。周りの期待に応えねばという過度に責任感を感じ、周りの期待に応えられなかった場合に罪悪感を抱きます。これを繰り返すことで、自分で自己犠牲を強いてしまうのです。
さらに、周囲との調和を重んじる文化の背景も大きな影響を与えています。日本では特に「和を重んじる」文化が強く、他者との摩擦を恐れるために自分の意見を抑えしまい、相手に譲ることが美徳とされていて、このような社会的プレッシャーの中で、良い人であり続けることが、安心感や安定を求める行動として無意識に選択されていることが多いです。
2. 「良い人」であり続けることのリスク
「良い人」であることは、周りからの評価を得やすいかもしれません。しかし良い人を演じ続けることで、やがて本来の自分が意思がわかなくなってしまう危険があります。
また、「バーンアウト（燃え尽き症候群）」になってしまうリスクもあります。自己犠牲を続けて、自分自身の気持ちを抑え続けてしまうと、何事にも興味がなくなり、極度の疲労感や無力感を感じるようになります。
さらには、人間関係の歪みも生じやすくなります。良い人を続けることで、少しずつ自分の不満が溜まり続けてしまい、いずれ爆発してしまいせっかく築き上げた人間関係を一瞬で失ってしまうこともあり得ます。
3. 自己犠牲をやめるためのステップ
では、自己犠牲をやめ、自分らしく生きるためにはどうすれば良いのでしょうか？具体的な方法を見ていきましょう。
・自分のニーズに気づく
まず、自分が本当はどうしたいのか、自分の気持ちに気づくことが重要です。日常の中で、自分が「他人のため」にしている行動と、「自分のため」にしている行動を振り返ってみましょう。自分の心の声をしっかり聴くことで、自分のニーズや欲求に気づくことができます。
・自分の限界を知る
自分の許容できる明確な限界を知ることも大切です。 自分の許容範囲を把握することで、誰かの頼みを断ることを自分の意思でできるようになりましょう。自分の限界を正しく知り、正しいタイミングで「ノー」と言えるようになることが、自分らしく生きるための第一歩です。
・罪悪感と向き合う
「断ったら相手に悪い」「自分が我慢すればいい」と感じることも多いかも知れません。しかし、その罪悪感と向き合うことが重要です。その罪悪感は正しい感情ではなく、過去の経験や社会的な期待から起こる感情です。自分の気持ちを優先することに対して、過度に罪悪感を感じる必要はありません。まずは自分を尊重することが最優先だと考えることが大切です。
・自己肯定感を高める
自己犠牲を続ける人は、自分に自信が持てず、自分の価値を低く見積もることが多いです。しかし、自分を大切にすることは、自分の価値を再確認することでもあります。自分を客観的に見る視点を持つことで、自己肯定感を高めることができます。
・自分の軸を持つ
他人の評価に依存するのではなく、自分の価値観や目標を大切にすることが重要です。自分が何を大切にしているのか、どんな生き方をしたいのかを明確にし、その軸に基づいて行動することで、周囲に振り回されずに自分らしく生きることができます。
4. 自分らしく生きることのメリット
自己犠牲をやめて自分らしく生きることには、多くのメリットがあります。 まず、心の安定が得られます。 周囲に振り回されることが少なくなり、自分の感情や欲求に素直になることで、心が穏やかに保たれるのです。
また、人間関係がより健全になります。周りの期待に無理に応えることがなくなり、相手との対等な関係を築くことができるため、ストレスの少ない人間関係を築くことができます。これにより周りの大切な人との絆が深まり、より良い関係を築けるでしょう。
さらに、自己実現のチャンスが広がります。自分の本当の欲求に気付き、それに向かって行動することで、今まで見えなかった可能性が広がり、新しい挑戦や成長の機会を得ることができます。
まとめ
「良い人」であることに縛られず、自己犠牲をやめて自分らしく生きることは、本来の自分自身を取り戻すことでもあります。他人の期待に応えることを最優先にするのではなく、自分の気持ちや欲求に素直になり、自分の価値を再認識しましょう。そうすることで、「自分らしく自分のために生きる」ことができるようになり、より充実した人生が送れるのです。
あなたも今日から良い人をやめて、自分らしく生きることに一歩踏み出してみませんか？
しんしん心理研究所では「自分らしく自分のために生きる人を全力でサポートする」という理念で心理サポートを行なっています。自分らしく生きたいと考えている人はぜひ相談に来てください。
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