感情を書き出すとメンタルに良い理由

ストレス

こんにちは。しんしん心理研究所の心理師Shingo(しんしん)です。
現代では、毎日いろいろなストレスを感じる人が多いのではないでしょうか?
仕事や学校での人間関係、家族のことなど、いろんな理由で心が疲れることがあります。そんなとき、自分の気持ちを文字にして書いてみると、とても気持ちが楽になることがあります。今回の記事では、どうして感情を書き出すことが心に良いのか、わかりやすく説明します。そして、今日からでも始められる具体的なやり方も紹介します。

感情を書き出すってどういうこと?

感情を書き出すというのは、自分の心の中にある気持ちを、紙に書き出すことです。たとえば、日記を書くとか、イライラしたことをノートに書いてみるとか、友達や家族に手紙を書くけど送らない、ということでもいいんです。この方法を使うと、自分の心の中でモヤモヤしている気持ちがはっきりしてきます。そして、それをどうすればいいのか考えるきっかけにもなります。

さらに、この作業は自分と向き合う時間を作ることにもつながります。例えば、忙しい日々の中で、自分の心の声に耳を傾ける機会を持つことは、ストレスを和らげ、気分をリフレッシュさせる助けになります。

感情を書き出すとどんな良いことがあるの?

感情を書き出すと、心が少し軽くなると言われています。具体的にどんな良いことがあるのか、5つのポイントで説明します。

1. 気持ちを整理できる

何だかモヤモヤしているときでも、気持ちを書いてみると「なんでイライラしてるんだろう?」とか「何が不安なんだろう?」と考えられるようになります。そうすると、自分の気持ちがはっきりしてきます。たとえば、「やることが多くて焦っていたんだ」と気づけると、少し気分が楽になりますよね。

さらに、気持ちを整理することで、問題解決の糸口が見つかることもあります。自分が感じている不安やストレスの原因を見つけ、それにどう対処すれば良いかを具体的に考えるきっかけになります。

2. ストレスが減る

心の中にためていたイヤな気持ちを書き出すと、スッキリします。イメージ的には、心の中にたまっていたゴミを掃除するような感じです。怒りや悲しみを書くだけでも、気持ちが軽くなることがあります。

また、書くこと自体がリラックス効果を生むこともあります。静かな環境で集中して書く時間を持つことで、心が落ち着き、ストレスが減るのです。

3. 自分のことがよくわかる

毎日書く習慣をつけると、「自分はこんなことで楽しくなるんだ」とか「こういうことが嫌なんだ」と気づけるようになります。それに気づけると、自分に合ったストレスの対処法が見つけやすくなります。

さらに、自分の気持ちや考えの傾向を振り返ることで、成長のきっかけを見つけることができます。たとえば、「最近同じことで悩んでいる」と気づけば、それをどう解決すれば良いかを考える助けになります。

4. 心の健康が良くなる

科学的な研究でも、感情を書き出すことがうつや不安を軽くする効果があるとわかっています。文字にして表現するだけで、心の中で抱えていた重たい気持ちが少し軽くなるんですね。

さらに、書くことでポジティブな感情も引き出せることがあります。楽しかったことや感謝していることを書くと、心のバランスが整い、より健康的な心の状態を保つことができます。

5. アイデアがひらめく

書くことで頭の中が整理されると、新しいアイデアが出てくることもあります。たとえば、仕事で行き詰まったときに、何が問題か書いてみると解決のヒントが見つかるかもしれません。

また、創造性を高める効果もあります。自由に思ったことを書き出すことで、新しい発想や意外な気づきが得られることがあります。

感情を書き出すやり方

では、どうやって感情を書き出せばいいのでしょう?いくつか簡単な方法を紹介します。

1. 日記を書く

毎日、その日にあったことや感じたことを日記に書いてみましょう。特にルールはなくてOKです。楽しかったことや、嫌だったこと、何でも書いてみてください。

さらに、日記を書く時間を毎日のルーティンに組み込むと、無理なく続けられます。例えば、寝る前や朝起きてすぐなど、一定の時間に書く習慣をつけると良いでしょう。

2. テーマを決めて書く

「最近一番楽しかったこと」「今の悩み」など、テーマを決めて書いてみるのもおすすめです。テーマがあると、何を書けばいいのか迷いにくいですよね。

また、テーマを変えていくことで、新しい気づきが生まれることもあります。「将来やりたいこと」や「今まで一番うれしかった出来事」など、ポジティブなテーマも取り入れてみましょう。

3. 感謝していることを書く

「今日の感謝リスト」を作ってみましょう。「友達が声をかけてくれて嬉しかった」とか、「ごはんが美味しかった」など、感謝していることを書くと気持ちが明るくなります。

さらに、感謝リストを毎日続けることで、小さな幸せにも気づけるようになります。これがポジティブな気持ちを育てる手助けになります。

4. 手紙を書く

友達や家族などに向けて手紙を書いてみるのも良い方法です。送りたい気持ちがあれば送ってもいいですが、送らなくても大丈夫です。書くだけで気持ちが整理されます。

また、未来の自分に手紙を書く「タイムカプセル」のような方法もおすすめです。これによって、自分の目標や願いを明確にすることができます。

5. 感情を絵やグラフにする

言葉で書くのが難しいときは、絵を描いてみるのも良いですよ。たとえば、今の気持ちを色で表したり、感情の変化をグラフにしてみるのも楽しいです。

さらに、色や形を使って自由に表現することで、言葉にできない気持ちを外に出すことができます。これが新たな気づきにつながることもあります。

書き出すときの注意

感情を書き出すのは良いことですが、気をつけたいこともあります。

1. ネガティブなことばかり書かない

嫌なことを書くのはいいですが、それだけだと気分が沈んでしまうかもしれません。ポジティブなことも書いてみましょう。

2. 自分のプライバシーを守る

書いたものを誰かに見られたくないときは、しっかり保管してください。デジタルの場合はパスワードを設定すると良いですね。

3. 無理をしない

書いていて逆に気分が悪くなるときは、無理をせず、カウンセラーなど専門家に相談してみましょう。

まとめ

感情を書き出すことは、心を軽くしてくれるとても良い方法です。たとえば、日記を書くことで自分の気持ちを毎日整理したり、手紙を書くことで心の中の思いを相手に伝えたりすることができます。また、感情を絵や色で表現するのも一つの方法です。これらの方法を自分のペースで続けると、心が元気になり、自分の気持ちを理解する力がどんどん育ちます。

さらに、この習慣はストレスを減らすだけでなく、新しい気づきを得るきっかけにもなります。たとえば、日記を書き続けることで「こんなことで幸せを感じているんだ」とか、「こういう時にイライラすることが多いんだ」といったことがわかるようになります。それが自分自身を知る第一歩となり、日常生活の中でより良い選択をする助けになります。

書くことを始めるのに特別な道具や時間は必要ありません。好きなノートやペンがあれば、いつでもどこでもすぐに始めることができます。自分に合った方法で気軽に始めてみてください。大切なのは、自分の気持ちを無理なく表現することです。この習慣を続けることで、心の元気を取り戻し、さらに豊かな毎日を送れるようになるでしょう。今日からぜひ試してみてください。
しんしん心理研究所では皆さんの「心の健康」をサポートしています。いつでも相談してください。

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