こころの声を聴く

ストレス

こんにちは。しんしん心理研究所の心理師Shingo(しんしん)です。
皆さんは、ちゃんと自分の「こころの声」を聴いていますか?
毎日、多くの情報に埋もれて、忙しい生活を送っている人が多いのではないでしょうか。仕事や家事、人間関係に追われる中で、ついつい自分の「こころの声」に耳を傾ける時間がなくなっているのではないですか?

今の世の中では、私たちは常に外からの刺激を受け続けています。スマホが手放せない人も多く、SNSやニュース、仕事のメールや通知など、片時も情報から離れることなく過ごしていると、自分の本当の気持ちに気づく余裕がなくなってしまいます。そして、気がつけば「何がしたいのかわからない」「自分の気持ちがよくわからない」と感じるようになり、無意識のうちにストレスを溜め込んでしまうこともあります。

しかし、自分の気持ちを無視し続けると、ストレスが蓄積し、やがて心や体に不調をきたすことがあります。心のモヤモヤや違和感を抱えたまま放置すると、気分が落ち込んだり、無気力になったり、時には体調を崩すことにもつながります。逆に、こころの声に耳を傾け、それを大切にすることで、より充実した毎日を過ごすことができるのようになれます。

今回の記事では「こころの声を聴く」ことの重要性と、その方法について考えてみたいと思います。こころの声を聴くことは、自分の本当の気持ちや願望を理解し、ストレスを軽減し、より良い人生を送るための大切なスキルです。この記事を通じて、少しでも自分の気持ちと向き合うきっかけをつくっていただければと思います。

1. こころの声とは?

「こころの声」とは、自分自身の本当の気持ちや願望、悩みや不安などの内面の声を指します。この声は、日々の忙しさや外的要因によってかき消されやすいものですが、私たちの行動や選択に大きな影響を与えています。

例えば、何かに違和感を覚えたり、気分が沈んだりすることがあったとき、それはこころの声が発しているサインかもしれません。逆に、ワクワクしたり、気持ちが高まったりする瞬間も、こころの声が「それは自分にとって大切なことだ」と伝えているのです。

こころの声はとても小さく意識して耳を傾けないと気づかないこともあります。でも、それに気づくことで私たちは自分らしい選択をしやすくなります。例えば、「なぜかこの道を選びたくない」「本当はもっと違う生き方をしたい」といった心の奥底の声は、私たちの価値観や人生の方向性を示してくれるものです。

2. なぜこころの声を聴くことが大切なのか?

(1) ストレスの軽減

こころの声を無視すると、知らず知らずのうちにストレスが溜まっていきます。「本当は嫌なのに断れない」「自分の気持ちよりも周りを優先してしまう」といった状況が続くと、心の負担は大きくなります。

こころの声を聴き、自分の本当の気持ちを認めることで、ストレスを軽減しやすくなります。さらに、心の声を受け入れたうえで適切な対処をすることで、ストレスを未然に防ぐこともできます。

(2) 自分らしい人生を送るため

こころの声に耳を傾けることで、自分にとって本当に大切なことが見えてきます。世間の価値観や他人の期待に流されるのではなく、自分自身が納得できる選択をするためには、内なる声に向き合うことがとても大切です。

また、こころの声を大切にすることは、人生の満足度を高めることにもつながります。やりたくないことを無理に続けるよりも、自分の気持ちに正直に行動することで、より充実した毎日を送ることができます。

(3) 心身の健康を守る

心理学の研究でも、自己認識が高い人は精神的な健康を維持しやすいことが示されています。自分の感情や考えを理解し、適切に対応することで、うつや不安を予防しやすくなります。

さらに、こころの声に耳を傾けることで、身体的な不調も防ぐことができます。心と体は密接に関係しており、心の声を無視し続けると、胃痛や頭痛、肩こりといった身体症状として表れることがあるからです。

3. こころの声を聴く方法

(1) 一人の時間を持つ

忙しい日常の中で、意識的に一人の時間を確保することが大切です。静かな環境でリラックスしながら、自分の気持ちと向き合う時間を作りましょう。

  • 朝の時間に5分間、深呼吸しながら自分の気持ちを確認する
  • 寝る前に日記を書く
  • 自然の中で散歩をしながら考えを整理する
  • 音楽を聴きながら心の変化を感じる

(2) 書き出してみる

頭の中だけで考えると、気持ちが整理しにくいことがあります。そのため、感じていることをノートやスマホのメモに書き出すのも効果的です。

  • 「今、何を感じているのか?」
  • 「なぜそう感じるのか?」
  • 「本当はどうしたいのか?」
  • 「この感情をどう扱えばよいのか?」

このような質問を自分に投げかけながら、自由に書いてみましょう。書くことで、無意識のうちに抑えていた気持ちに気づくことができます。

(3) 体の感覚を意識する

私たちの心と体は密接に関係しています。例えば、強いストレスを感じているとき、胃が痛くなったり、肩がこったりすることがあります。

自分の体の変化に気を配ることで、こころの声に気づきやすくなります。特に、呼吸が浅くなっているときは、無意識に緊張している可能性が高いため、深呼吸をすることでリラックスできることがあります。

(4) 信頼できる人と話す

自分一人でこころの声を聴くのが難しい場合、信頼できる人に話をするのも有効です。他人に話すことで、自分の気持ちを整理しやすくなります。

また、心理カウンセラーなどの専門家に相談するのも一つの方法です。プロの視点から適切なアドバイスをもらえることで、より深く自己理解を進めることができます。

まとめ

「こころの声を聴く」ことは、自分自身を大切にする第一歩です。日々の忙しさに流されるのではなく、時には立ち止まり、自分の気持ちと向き合う時間を持つことで、より健やかで充実した人生を送ることができます。

こころの声を聴くことは、本当の自分をあらためて発見することでもあります。私たちは、周囲の期待や社会のルールに縛られながら生きる中で、いつの間にか、本当の自分を見失ってしまいます。しかし、こころの声を聴くことによって、自分にとって何が大切なのか、どのように生きていきたいのかを取り戻すことができます。

また、こころの声を聴くことは、周りの人との関係性にも良い影響を与えます。自分の気持ちを理解し、それを適切に伝えることができれば、他人とのコミュニケーションが円滑になり、より良い関係を築くことができます。逆に、自分のこころの声を無視してしまうと、無意識のうちにストレスを溜め込んだり、相手に誤ったメッセージを伝えてしまうこともあります。

自分の気持ちに素直になり、こころの声に耳を傾けることは、人生をより充実させるための大切な習慣です。あなたも今日から、小さなことでも構いません。自分のこころの声に耳を傾け、自分自身と対話する時間を持ってみませんか?それが、より豊かで幸せな人生への第一歩になるかもしれません。
しんしん心理研究所ではあなたが自分のこころの声と向き合うことをサポートしています。

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