こんにちは。しんしん心理研究所の心理師Shingo(しんしん)です。
「どうしようかな」と迷っているうちに、いつの間にか時間だけが過ぎていく。新しいことに挑戦したい気持ちはあるのに、不安や失敗が脳裏に浮かんでしまってなかなか一歩を踏み出せない。そんな経験はありませんか?
私たちは何かを始める前に、つい「準備が整ってから」「もっと知識をつけてから」と考えてしまいがちです。しかし、本当に大切なのは「まずはやってみる」ことです。行動しながら学び、改善し、成長していくことが、最も効率的な方法なのです。
たとえば、新しいスキルを習得しようとするとき、多くの人は最初に情報収集をしすぎてしまいます。本を読んだり、動画を見たりして完璧に理解しようとしても、実際に手を動かさなければ知識は定着しません。プログラミングを学びたいなら、まずは簡単なコードを書いて動かしてみる。楽器を弾きたいなら、実際に楽器を触って音を出してみる。そうすることで、初めて自分の課題が見えてきます。
また、「やってみる」ことは、単に学ぶだけでなく、自分の本当の興味を確かめる方法でもあります。例えば、「絵を描いてみたい」と思っても、実際に筆を握ることで「思ったより楽しい」と感じるかもしれませんし、「自分には向いていないかも」と気づくかもしれません。その結果、別の道を探すきっかけにもなるのです。
さらに、「まずやってみる」ことで、行動すること自体が習慣になります。最初は勇気がいるかもしれませんが、何度も経験するうちに「とりあえずやってみよう!」という姿勢が身につき、挑戦することへの心理的ハードルが下がっていきます。
「やってみる」ことで見えてくるもの
実際に手を動かしてみると、頭の中で考えていたのとは違う現実が見えてきます。「やってみたら思ったより簡単だった」「想像以上に楽しかった」と感じることもあれば、「思ったより難しかった」「別のやり方の方がいいかもしれない」と気づくこともあるでしょう。
例えば、英会話を学びたいと思っている人が、「単語をもっと覚えてから」「文法を完璧にしてから」と準備を続けているうちに、結局いつまで経っても英語をしゃべることができないという方もいるのではないでしょうか。
しかし、たとえ間違えても、まずは英語を話す場に飛び込んでみれば、自然と必要な表現が身につき、実践的なスキルが磨かれていきます。
また、運動不足を感じている人が「まずはシューズを買ってから」「ジムの会員になってから」と考えていると、結局運動を始める機会を逃してしまいます。でも、「とりあえず近所を10分歩いてみる」といった小さな一歩を踏み出せば、思った以上に気持ちよく感じ、続けやすくなるかもしれません。
さらに、仕事や勉強においても同じことが言えます。「資格を取ってから応募しよう」「もっと経験を積んでから転職しよう」と考えている間に、理想のタイミングを逃してしまうことがあります。しかし、実際には完璧な準備など必要なく、挑戦しながらスキルを磨くことで、自信をつけることができるのです。
失敗を恐れず、行動を続ける
「まずはやってみる」ことの最大の壁は、失敗への恐れです。「うまくいかなかったらどうしよう」「周りの人に笑われたらどうしよう」そんな不安があると、なかなか行動に移せません。しかし、成功している人の多くは、最初から完璧にできたわけではありません。むしろ、何度も失敗しながら改善を重ね、成功へとつなげているのです。
たとえば、起業家の多くは一度や二度の失敗を経験しています。最初のビジネスがうまくいかなくても、その経験を活かして次の挑戦に生かすことで、最終的に成功を収めるのです。また、アーティストや作家も、最初の作品が必ずしも評価されるわけではありません。しかし、試行錯誤を重ねることで、徐々に自分のスタイルを確立し、多くの人に認められるようになります。
また、スポーツ選手も何千回もの失敗の中から成功のコツを見つけます。例えば、有名なバスケットボール選手マイケル・ジョーダンは「私は人生で9,000回以上シュートを外してきた。だからこそ成功した」と語っています。失敗を経験したからこそ、成功の道が開けるのです。
つまり、失敗を恐れるあまり行動しないことが、一番の失敗なのです。実際にやってみることでしか得られない学びがあり、それが次の成功へのステップになります。
小さな一歩から始めよう
「まずはやってみる」と言っても、大きなことを始める必要はありません。むしろ、いきなり大きな目標を立てると、それ自体がプレッシャーになり、動けなくなってしまうこともあります。
例えば、新しい趣味を始めたいなら、道具をそろえる前に、まずは無料で体験してみる。ブログを始めたいなら、完璧な記事を書こうとするのではなく、短い文章を投稿してみる。運動を始めたいなら、ジムに通う前に、自宅で簡単なストレッチをしてみる。
こうした小さな行動を積み重ねることで、「やればできる」という実感が湧き、次のステップへ進みやすくなります。そして、気づけば「やってみること」が習慣になり、新しいことにも躊躇なく挑戦できるようになるでしょう。
また、他人と比べるのではなく、自分自身の進歩に目を向けることが大切です。「あの人はうまくいっているのに、自分はまだまだ」と考えると、モチベーションが下がります。しかし、昨日の自分より少しでも前進できていれば、それは大きな成長なのです。
まとめ
「まずはやってみる」ことは、成功への第一歩です。準備ばかりしていると、貴重な時間を浪費し、チャンスを逃してしまいます。実際に行動してみることで初めてわかることがあり、そこから学び、成長することができます。
失敗を恐れず、小さな一歩から始めてみましょう。たとえば、今まで話したことのない人に挨拶をしてみる、興味のある分野のオンライン講座に登録してみる、普段読まないジャンルの本を読んでみるなど、小さな変化から始めることで、新たな視点が得られるかもしれません。
また、挑戦を習慣にすることが大切です。毎日、何かしら新しいことに挑戦することで、少しずつ行動することが当たり前になり、自信もついてきます。たとえば、「毎日新しい単語を一つ覚える」「知らない道を歩いてみる」「異なる視点の記事を読んでみる」など、簡単なことから始めてみましょう。
大切なのは、完璧を求めるのではなく、行動しながら改善していくこと。初めはうまくいかなくても、それが当たり前です。試行錯誤しながら進んでいくことで、自分に合ったやり方が見つかり、より良い結果を生むことができます。
そうすることで、新しい可能性が開け、人生の選択肢が広がっていくはずです。挑戦したことが積み重なれば、それが自分の成長へとつながり、気がつけば、過去の自分よりもずっと前に進んでいることに気づくでしょう。
今、この瞬間から、一歩踏み出してみませんか?その一歩が、未来の自分を大きく変えるかもしれません。
しんしん心理研究所では自分らしく自分のために生きる人を全力で応援しています。
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